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大学一般入試における実際の出願校決定のポイントをまとめてみた![進路希望調査とはまた違う!]

みなさん こんにちは
最近、時代が目まぐるしく変化し、私たちの置かれている環境も目まぐるしく、少子化の影響もあってか大学というのが日々変化してきています。受験形式も一般入試、公募制推薦入試、AO入試、スポーツ推薦入試、指定校推薦など多様化し、入試改革も行われててきているのです。学部学科も再編、新設などが行われています。その結果、私が高校生だった10何年前とは違い、模擬試験の偏差値がこれだけだから、共通テスト(旧センター試験)の点数はおそらくこれくらいで出願校はここみたいな偏差値至上主義が難しくなってきているのです。今回は、一体、大学でどんな入試の変更が行われているのかを踏まえた上で国立大学、公立大学、私立大学における出願校決定を具体的にどのようにするのかを説明してみます。

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最近の大学にみられる学部、学科の傾向

→国立大学、公立大学、私立大学に問わず、外国語、国際系の人気が少し落ちている一方で、医学、薬学、獣医などの難関資格がとれる学部が人気傾向にあります。最近の大学に見られる一番大きい傾向はデータサイエンス学部の新設もしくは既存学部への組み込みが多くなってきています。ただ、このブログ記事で書いていることはあくまでも一例で受験年によって中身というのが異なってきます。なので、出願する際は必ず出願要項のチェックをお願いいたします。

国公立大学

→データサイエンスの新設が目立つという話はしたのですが、それに伴い広島大学(情報科学)、徳島大学(理工学部)など定員を増やしている大学もあります。また、選抜方法も変化してきていて、岐阜大の医学部医学科、岡山大学などをはじめとして、後期日程の廃止も行っている大学もあります。一方で、後期日程は横浜市立大学(理学部)、香川大学(農学部)などが復活になったりしています。東京外国語大学、横浜国立大学(経済)などが入試科目の見直しを行ったりしています。岡山大学では総合型選抜型の新規実施も行われていたりします。

私立大学

→私立大学入学の定員増になっています。追手門学院大学、摂南大学、関西外国語大学をはじめとして学部・学科新設の動きが出てきています。青山学院大学、学習院大学、上智大学でも入試の複線化が起きていたり、中央大学がキャンパスを八王子市の多摩キャンパスから文京区大塚に移転させるなどキャンパス移動も行われてきたりします。

出願校を決めるにあたって大切な事

→進路希望調査と違い、大学の出願校を決めるということは実際にどこの大学に行くかを決めることになるのです。なので、より一層みなさんは慎重になるかもしれないのです。なので、今回は大学一般入試を例にどのように出願校を決めていけばいいのかについて解説していきます。

事前確認

→出願校を決めるにはまずやりたいこと、そこから行きたい大学の順のように、要は順序立てて受験に対しての方向性を明確にしておく必要があります。よくありがちで間違いなのが、入試が近づき模試の成績や判定で自信をなくし、安易に目標や志望校を下げてしまう生徒もいます。偏差値や知名度だけで決めてしまうと、やりたいこととのミスマッチを起こし、入学したが進路をまた変更しないといけない可能性がでてきます。この事前確認の時点で保護者の方について同意をとっておくことをおすすめします。この時にお話をしておいたほうがいい内容はこんな感じです。

  1. 私立大学に進学できるか否か
  2. 下宿をすることができるか否か
  3. 大学院進学できるか否か(できればでOK)

もちろん、家庭によって考え方は異なりますので、事前に双方の想いを確認しておくとより大学受験がスムーズになります。理想は、共通テスト前に考えておいて、担任の先生と共有できていれば理想的ですが、なかなかそこまでいくのは現実的に難しかったりします。

国公立大学の出願校の決定(私立一本の方は飛ばしてください)

→事前確認をすましたうえで、国公立大学を実際にどこを受験するかを決めておくことをお勧めします。その際に、お薦めなのが模試の点数などから共通テストの目標を設定し、その得点率によって事前に出願校を選定しておきます。その際には、目標点から3% ~ 5%を目安に想定しておくとより現実味が出てきます。

  1. Aパターン(目標通り)→第一志望として目指してきた、また、今後の伸び次第ではチャンスがある大学
  2. Bパターン(目標に届かず)→目標にやや届かたかった場合の大学
  3. Cパターン(目標に届かず、Bパターンを下回った)→大幅に目標に届かった時の場合の大学

ポイントとしては、Bパターンを目標値よりも共通テストで-3% ~ -5%、Cパターンを共通テストで-6% ~ -10%で設定しておくと目標設定が案外上手くいくことがあります。あと、1校のみという人もいたりしますが、その場合は親とコンセンサスがとれていればOKです。

国公立大学を出願する際の中期・別日程 併願イメージ(参考までに)

中期・別日程がある公立大学の例
前期志望大学・系統理系文系
京都大学大阪公立大学(工学部)国際教養大学(国際教養学部)
大阪大学
神戸大学兵庫県立大学(理学部)
兵庫県立大学(社会情報学部)
兵庫県立大学(社会情報学部)
大阪公立大学
国公立大学兵庫県立大学(理学部)
兵庫県立大学(社会情報学部)
岡山県立大学(情報工学部)
公立コマツ大学(生産システム科学)
山陽小野田市立東京理科大学(工学部)
公立諏訪東京理科大学(工学部)
公立千歳科学技術大学(理工学部)
三条市立大学(工学部)
兵庫県立大学(社会情報学部)
奈良県立大学(地域創造学部)
下関市立大学(経済学部)
高知工科大学(経済・マネジメント学部)
高崎経済大学(経済学部)
都留文科大学(文学部)
長野大学(環境ツーリズム)(企業情報)
長野県立大学(グローバル学部)
教員系都留文科大学(教養学部)
薬学系静岡県立大学(薬学部)
名古屋市立大学(薬学部)
岐阜薬科大学(薬学部)
山陽小野田市立東京理科大学(薬学部)
医療系公立小松大学(看護・臨床工学部)

私立大学の出願校の決定

→私立大学は何校受験すればいいのかについては以前のブログでもお話をした通りなのですが、詳細はこちら。この記事ではもう少し詳細に書いておきます。私立大学の場合は自分で基準を作り3つのカテゴリーに分けて大学受験をするとうまくいきます。
  1. チャレンジ校(第一志望)→現時点(秋~冬)では判定が厳しいが、第一志望として目指してきた大学、今後の伸び次第ではチャレンジできる大学。模試の判定だとD,Eの大学で偏差値-2.5から-5.0が目安になります。
  2. 実力相応校→現時点(秋~冬)の学力を発揮できれば十分に勝負できる大学
  3. 安全校→現時点(秋~冬)の学力でミスがなければ合格する可能性が高い大学。模試の判定で、A・B(を多くみてきた)大学・学部。年間平均がボーダー偏差値+2.5~+5.0が目安
ちなみに、自分で基準を作る際には模試の成績から設定します。現役生は11月以降に成績が大幅に伸びることもあり、最近の学習状況や手ごたえなどの情報を加味するとよりよくなります。ちなみに、私立大学の多くはマークシート形式なのですが、記述模試の成績と合否に相関があります。

私立大学入試のスケジュールについて

→私立大学の受験ってお金さえ受験をしようと思えばいくらでも受験はできます。ただ、大事なのはやはり合格を獲得することなのです。その合格を手に入れるためには体調面も精神面も含めてベストコンディションである必要があるのです。今回はどのように私立大学入試でスケジュールを上手く立てれるかについて語ります。
  1. チャレンジ校(第一志望)の前に安全校・実力相応校を受験する受験するスケジュールを立てる。
  2. 連続受験は3日間までが理想→連続4日目以降の合格率は大きく下がる傾向にある
  3. 受験大学の校数を絞り、回数を増やす→できる限り、一発目は第一志望を避ける。やはり緊張します。
  4. 費用面の確認
  5. ※第一志望の合格発表前に、併願大学の手続き締め切り日がある入試スケジュールになると、併願大学の手続きを終わらせる必要が出てきます。スケジュール確定前に手続きの流れ、一時金の必要額など、保護者の承認も含めた確認が必要です。

よくある質問

私立大学の出願校の理想的なバランスは?

→割合で言えば、チャレンジ校:実力相応校:安全校 = 1:2:1です、学校では私立大学受験者の平均出願件数は5~10出願になります(共通テスト利用や併用を含め)。

受験大学の校数を絞り、回数を増やすのはなぜ大事なのか

→校数を絞って複数回受験することで、より深く対策することができます。また、同じ大学を複数回受験する中で、傾向への対応力が上がるなど、受験期間中にも成長することがあります。

出願校を決めるにあたって大切な事(まとめ)

→人によって状況は一概には言えませんが、国立大学にせよ私立大学にせよしっかりと前もって準備をしてスケジュールを立てることで時間的にも金銭的にも節約できたりします。そして、何よりも出願校をきめるにあたってはやりたいことの確認が最重要でその上に受験校の決定があるのです。受験校を決めるに当たっては模試の点数が役に立つので模試のデータの結果表(特に高校3年生分)はおいておくようにしましょう。

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