最近、世間ではチャットGPT (以下、Chat GPTとする)というものが世界的に流行しているのですが、旧態依然の部分がある学校でもChat GPTというものが生徒間で流行しています。生徒が作った学校の課題もChat GPTで作られるようになり、その課題を自分で作ったかのように提出してくる生徒もいます。Chat GPTも性能が上がっているせいか、日に日に盗作か否かを見抜くのが困難になっています。学校の先生はChat GPTを敵視していることもあります。ただ、Chat GPTって上手く使えば高校生の勉強は変わってきますし、成績も上がる可能性が十分にあります。今回はメリットとデメリットも含め高校生におけるChat GPTについて説明します。
チャットGPTのメリット(効果)
→学校や地域にもよるとは思うのですが、Chat GPTって悪者扱いされていることが見受けられます。ただ、Chat GPTって使い方次第ではメリットもあります。
分からないことに対する解答が瞬時に出てくる
→Chat GPTってこういうことを聞きたいっていう内容をChat GPTの画面に入力するとその答えが返ってくるのです。しかも、インターネット上の膨大なデータから答えを作ってくれるので答えもかなり正確だったりします。また、Chat GPTは日々進化をしているので答えの精度も上がってきていますし、今後のChat GPTの発展にも期待できます。あと、Chat GPTって日本語を入力して英語に訳すなんてことも普通にできます。なので、時と場合によっては翻訳にも使えたりもできます。
文章やプログラムのコードなどの作品も作ってくれるので結果的に時短になる
→Chat GPTは分からないことに対する解答を導くだけではなく、作品を作ったりすることもできるのです。例えば、プログラムコードや始末書などの定見文は簡単に作ることができます。また、読書感想文や理科の自由研究もテーマによってはChat GPTが作成できます。その結果、本来だったら時間のかかっていた作業もあっという間にできてしまいます。
チャットGPTのデメリット
→Chat GPTにはメリットがあるということはデメリットもあります。実は、他のサイトでもChat GPTのデメリットについては語られているのですが、今回は学校教育現場で私が実際に教員として経験したことを書いてみようと思います。
自分で考える力がなくなり、粘り強くなくなる
→Chat GPTで分からないことに対する解答が瞬時に出てくるせいか、それともネットの膨大な情報から答えを作成するせいか分からないのですが、Chat GPTの解答を信じ込んでしまうのです。Chat GPTは文脈を読み取って解答するのが案外苦手だったりします。あと、情報量の違いもあってChat GPTは日本語よりも英語の方が明確な答えを出すのが得意です。なので、Chat GPTの出してきた答えが間違っているなんてこともあります。それと、Chat GPTを使う際には問いの立て方が重要で問いの立て方が悪かったりすると自分が欲しい答えが出てこなかったりすることもあるのです。しかも、Chat GPTを使いすぎるとChat GPT依存症みたいになり、なんでもChat GPTに聞けば何とかなるだろうと言う風になり、考える力も減り、物事に取り組む粘り強さも減っていきます。
インターネットにあるものから文章を作るのでオリジナリティがない。場合によっては、盗作になる
→Chat GPTから生成された文章は年々進化していますし、教員にとっては盗作か盗作ではないかの判断が難しいです。しかも、盗作と判断されると課題が0点になったり、単位が出なかったり、最悪の場合はカンニングと同じ扱いになり当期に修得した単位がはく奪される可能性があります。ただ、Chat GPTから生成された文章はオリジナリティがなく、無味乾燥になっていることが多いです。
チャットGPTのおすすめの使い方
→Chat GPTは上手く使えば非常によき学習の相棒になります。要は、使い方次第です。Chat GPTって様々な使い方があるのですが、今回は私なりのおすすめのチャットGPTの使い方について説明してみようと思います。
Chat GPTは英語で使う
→ Chat GPTは日本語にも対応しているのですが、Chat GPTは英語で使う方がよりよい効果を生みます。というのは、英語を使っている人数が日本語を使っている人数よりも多く、インターネットの情報が英語の方が多く、Chat GPTが判断して正しい情報に触れることができる可能性が高いからです。それと、私見になりますが、英語を使っている国の人の方が情報を共有してくれる人が多い傾向にあります(単に、英語の話者の人数が日本語を話す人よりも多いだけなのかもしれません)。
Chat GPTは部分的に使う
→Chat GPTって課題とか作業で全部使いたくなるのですが、Chat GPTってニュアンスをとるのが上手ではなかったり、日本語だと情報量が多いわけでもなく完ぺきではない部分があるので、分からない部分に対して使う方が結果的にはいいのではないかと思います。あとは、おすすめの使い方ですが、自分の苦手な教科の単元の問題をChat GPTに出題させるというのは効果的な使い方だと思います。Chat GPTって問題作成だけではなく解答も作ってくれるので非常に便利だったりします。
まとめ
→Chat GPTは学校の先生からは敵視されている部分もあるのですが、上手に使えばChat GPTは高校生の勉強の強力なパートナーになりえるのです。しかも、Chat GPTを使うことにより調べる時間が短縮されるので、他の事に時間を使うことができます。ただ、Chat GPTを使って自分の課題の文章を作らせ、引用符などもつけずにあたかも自分の文章にすることは剽窃になり、カンニングとしてみなされ、最悪の場合には課題が0点になったり、更に、当期に修得した科目の単位が剥奪される可能性があるので注意が必要です。
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