最近、とある生徒が担任の先生とお話をしているときに一般入試で大学に合格するのが一番簡単で金銭的にコスパがいいので一般入試で大学に行きますと言っているのを聞いて、本当かなという風に私は個人的に思っていました。ただ、この生徒が言っている一般入試で大学に合格するのが一番簡単でコスパがいいと言っているのには深い意味がありそうな気がしたので、他の高校に勤めている先生に聞いてみると様々な答えが返ってきました。なので、今回は世間で大学に合格するのが一番簡単で金銭的にコスパがいいと考えられている指定校推薦入試、AO入試、一般入試のどれが一番大学に入るのが簡単でコスパが最強なのかについて深堀をしてみました。
やはり指定校推薦入試が一番大学に入るのにコスパが最強!
→これはどの先生も言っていたことなのですが、指定校推薦入試が大学に入学するのに一般的にコスパ最強なんです。というのは、学校の範囲の決められた定期テストを覚えるくらいまで一生懸命勉強して結果を残して、高校内選考でその大学に指定校推薦入試がもらえればよっぽどのことを面接で言わない(小論文があればよほど変なことを書かない)限り落ちません。しかも、入学金も一度で済むし、場合によっては、競争相手がいなければ一般入試で入学しにくい大学にも行くことができたりもします。なので、入学するときにはコスパが最強です。
但し、大学に入学してからコスパが最強とは限らない
→これは行く大学によっても違うので一概には言えないのですが、自分の実力よりもレベルの高い大学に指定校推薦入試で進学すると実は勉強についていくことが非常に大変だったりします。というのは、自分の周りが一般入試で入ってきている学生が多い大学の場合、この学生たちは高校生の時に2月まで受験勉強をしているからです。その結果、私の勤めている学校でもそうでしたが、指定校推薦入試で入学した生徒が学業不振で必修の単位が何年も不認可になり、留年してしまうケースもありました。しかも、この大学は学費が120万円くらいですので、保護者の方(もちろん、自分で学費を支払っている場合も)にはかえって大変な経済的負担になってしまいました。
高校によっては指定校推薦入試が大学に入学するのにコスパ最強ではない?
→とある関西の高校に勤めている先生が言っていたのですが、指定校推薦入試の枠が決して多くないのに、この高校の生徒は勉強のできる生徒でも安定のために指定校推薦入試を受けたがる傾向にあるのです。その結果、この高校は大学の指定校推薦入試の競争が激化してしまい、実際に指定校推薦入試に行っている生徒がその大学に一般入試で余裕で合格できる生徒が行ってしまっているのです。しかも、この高校は指定校推薦入試に敗れた生徒も一般入試で大学に合格しています。
だったらAO入試は一番大学に入るのにコスパが最強の気がするが
→それなら、AO入試って思う人もいるとは思います。ただ、AO入試は評定平均、小論文、面接で決まるのですが、最近は学科試験がないということもあり非常に競争倍率が高いので、しんどくなっています。しかも、AO入試って不合格になると、他のAO入試で合格をとるしかありません。もしくは、勉強をして一般入試または公募推薦を受験することになります。しかもAO入試で入学すると指定校推薦入試同様に入学後に特定の分野以外の勉強がついていけないなんてことが起きてしまい、大変なことになったりします。
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