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ネット広告、テレビCMなどをやっている新設大学を受験って実際どうなの?

みなさん こんにちは
最近、関西の大阪ではとある新設大学が派手なキャッチコピーの元にテレビCM、ネット広告、派手なオープンキャンパスをしているので高校生の認知度が上がってきており、その影響か人気が出てきているみたいです。ただ、実際にこのような広告をたくさんするタイプの大学の受験についてあまり他のサイトでは書かれていないので、今回は書いてみたいと思います。

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認知度が上がるために倍率が上がってくる可能性がある

→ 商品やサービスならテレビCM、ネット広告などの広告で売り上げが上がるというのは理解できるのですが、実は大学の集客も同じで派手なキャッチコピーを基に作ったテレビCM、ネット広告にも大きな影響を脳に与えてくれます。その結果、生徒の中での認知度が上がり、オープンキャンパスに参加する生徒も増えてきます。最近の高校生って大学を偏差値で選んでいるかと言えば別にそういうわけでもなくて(もちろん、偏差値で選んでいる生徒もいます)、自分がやりたいことや自分が知っているという基準で大学を選んでいる生徒が私が高校生だった10年前よりも増えています。その結果、大学入試の競争倍率が高まります。実は競争倍率が上がると、模試の偏差値って1年で1~2ポイント程度上がったりします。それが積み重なると、3年間で模試の偏差値が5ポイント上がる場合もあります。なので、同じ大学の3年前に合格できた偏差値の層が今年だと不合格になるケースも出てきています。あと、こういった大学は人気が一定出てくると指定校推薦入試の枠を減らすまたは偏差値の高い高校にのみ指定校を出す可能性が高いので注意が必要です。

入学する生徒のレベルが自然と上がってくる

→ 競争倍率が上がってくると、優秀な学生を確保できる可能性が高まりますし、競争倍率が高いというだけで大学の認知度が高校生だけでなく先生にも伝わります。しかも、そういった優秀な学生を確保できるようになると、優秀な学生が成果を残す可能性があるので、その成果を基に大学が高校生に宣伝することができ、更に優秀な学生を確保できることができます。ちなみに、とある関西の新設大学はインパクトの高いキャッチコピーを駆使してよい学生を集め、偏差値をこの数年で3~5ポイントも上げて、教員採用試験合格人数で全国トップクラスになってきています。

上手くいけば、新設の学部が増えていく

→認知度が上がり入学する生徒のレベルが上がれば、大学は収益を増やすために新設学部をボコボコ作っていきます。それに応じて、広告を打ったりします。ところが、新設学部をボコボコ作りすぎると既存学部の受験者数が落ちる可能性があるので、既存学部にも広告を打ちます。

一方で、大学教員の質が高いかと言えば高いわけではなく、大学院に進学を希望するならお勧めは難しい

→ネット広告・テレビCMなどをやっている新設大学はネット広告・テレビCMなどの広告にお金を使うので、教員に対して高い給与を支払うことが難しかったりします。なので、大学教員がそもそも大学院に行ったことがなく学部卒というのは普通にありますので、大学院進学を考えている人にはおすすめが難しいです。また、ネット広告・テレビCMなどを派手にしようとすると、大学が建物も新しくしたり、学部を増設したりしてお金が必要になってきます。

高校の先生がみてこういう新設大学をおすすめできるかどうか?

少子化の中で今後そういった新設大学のレベルが上がるかどうかやどうなるのかという保証もありません。優秀な先生や有名な先生が新設大学にいたとしても何年かすれば給与の高い他大学に引き抜かれるなんてことも大学競争時代に普通に行われます。なので、分からないことが多いのです。

新卒の就職に関してはその人次第

→ 非常に難しい質問で大学や本人によると言うのが正直なところです。あえてどういう人に対しておススメでないのかと言えば、安定志向の人です。新設大学は新設ということもありどうしても経営が安定しませんし、卒業生も少ないということもありブランド力が弱く、就職活動(特に大手企業)も苦労したりする可能性もあります。

大学院への進学(国内)に関しては実は新設大学が強いこともある!

→ 大学院への進学に関しては新設大学は1期生ということもあり実績も大学として必要になりますので大学の先生は力をいれます。ちなみに、新設大学の1期生で旧帝国大学(東京大学、京都大学、大阪大学、九州大学、北海道大学、東北大学レベル)に合格した人もいます。

実は大学の先生のレベルが高くない先生が混じっていることがある

→新設の大学は新設ということもあり、他大学(東京大学、京都大学、大阪大学)で教授をしていた先生が来てくれることもあります。一方で、研究ができなかったり、高校の先生上がりで修士号すら持っていない先生だったり、実務でも成果の出ていない先生が入ってくることも全然あります。なので、見分け方は、修士号以上の博士号を持っている大学の先生の割合をみると、その大学がしっかりとしているかどうかが分かったりします。というのは、新設大学でお金儲け主義の大学はたいがい修士号以上の博士号を持っている大学の先生の割合が極度に少なかったりします。

まとめ

→派手なキャッチコピーを基に作ったネット・テレビ宣伝をやっている新設大学は生徒の認知度が上がり、オープンキャンパスに参加する生徒も増え、結果として大学入試の競争倍率が上がり、結果として優秀な生徒が入ってきてくれる可能性も高まり、実績が残る可能性が高いので、偏差値でいうと少しずつ上がってきます。結果として少しずつですがこういった大学の大学入試の偏差値は上がってきます。一方で、こういった大学は卒業生が少なく、ブランド力が決して現時点で高いとは言えないので、就職活動も大手企業だと苦戦したりする可能性があります。また、新設大学ということもあり不確定要素が多く、安定していないのが現実なので、正直に言えば分からないことが多いのです。

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