みなさん こんにちは
かずきです。
最近、私個人で小学生から質問が来たのです。それは、「少子化なのに中学受験が難化しているのか」という質問です。これ、色々と理由はあるのですが、私がこれまで高校と大学・短大、専門学校で指導してきた経験を基に書いてみます。今回の中学受験のレベルはだいたいの偏差値でいうと65以上の高校を指しています。私立中学受験は学校の形態も様々あるのですが、
なぜ、少子化なのに中学受験が難化しているかの原因
→よくよく考えると、少子化ならば中学受験が簡単に思う人も多いと思うのですが、だいたいの偏差値でいうと65以上の人気がある私立の中学校は受験が難化しています。原因は様々な原因があるので、何とも言えない部分ではあるのですが、いくつか考える原因について書いてみました。
公立中学校だと指導の素晴らしい先生に合える確率が低い
→公立の中学校って特例を除いて10年以内に転勤があります。しかも、早い先生だと4年くらいに転勤がありますし、指導の素晴らしい先生も例外なく人事異動があります。なので、前年度に指導の素晴らしい先生がいても次年度に転勤してしまうこともあります。加えて、公立中学校のできる先生は私立に高給で引っ張られることもあり転職することも多々あります。あと、最近多いのは学校長が転勤する時に指導の素晴らしい先生も一緒に転勤させるパターンもあります(学校長の1年後というパターンもある)。このタイプの学校長は人事権が強くお金を引っ張ってくる力があるので実力はあるのですが、このタイプの学校長が転勤すると学校運営がメチャクチャになり同じ学校とは思えないことが残念ながら起きます。
公立中学校が地域によっては荒れている
→これは住んでいる地域にもよるのですが、大阪の場合、令和の時代になっても信じられないほど地域が荒れている場合があります。例えば、授業中に生徒が立ち歩いたり、脱走したり、生徒間のトラブルが絶えなかったりしてとても勉強をする環境にない場合があります。加えて、先生もこれらの問題に対応していると授業どころではなくなってしまう場合があります。そういった場合には私立中学校を受験させざるを得ないことになってしまいます。
中学受験のための塾がある
→中学受験のためには公立学校の勉強だけでは足らないのが現実です。なので、中学受験だと学校の後に塾に行かせるパターンもあります。難関校だとそれなりに難しい問題を塾で解いたりします。塾のおかげで中学受験をする層のレベルが上がっているのか分からないのですが、中学受験の問題のレベルは年々難しくなっている傾向にあります。
私立中学校に行って難関大学合格は可能なのか?
→私立中学校に行きさえすれば難関大学に行けると思っている人も多いみたいですが、実際のところは別にそうでもないのかなと思っています。ただ、難関な私立中学受験をして入学すると勉強の先取りだったり、友達が良かったりもして、結果的に難関大学合格は可能だったりします。ただ、この件に関しては人によって合う、合わないであったりもするので、なんとも言えない部分ではあります。
どんな私立中学校が中学受験としておススメなのか?
→難関私立中学校でも私立中学校にも種類があるので合う学校は人それぞれだと思います。ただ、私が教員生活をして何校か勤務した中でこういう高校は比較的におすすめだなと思える学校の特徴をまとめてみましたので参考にしてください。
マンモス校ではなく少人数精鋭
→マンモス校では指導が行き届かないことがあるので少人数精鋭をおすすめしています。詳細な記事はこちらになります。
派手な広告を打っていない
→派手な広告(例えば、電車やバスの広告)を打つと費用はかさみます。その結果、学校の先生が非常勤の割合が多くなってしまったり、1クラスの人数が45人や下手をすれば50人になったりして、勉強や進路のサポートが手薄くなってしまいます。派手な広告を打っている学校は意外にも
校則がきつくない
→私も偏差値の高い学校でも指導をしたことがあるのですが、模試でいう偏差値が70以上になってくると校則が自主的になり、勉学や生活面においても生徒の主体性が重視されます。なので、校則がゆるくなっていく傾向にあります。偏差値が高いのに校則がガチガチで厳しかったり、追試三昧だったりするとそれは偏差値の高い高校だけど自称進学校になってしまいます。
特待生を(ほぼ)とっていない and 特進に力をいれすぎていない
→偏差値の高い私立中学校では少ない傾向にありますが、進学実績を上げるために特待生をとったり、特進に力を入れたりしている私立中学校があります。そういう学校で特待生や特進だったら問題はないのですがそれ以外だと学校から手厚い勉強や進路のサポートが受けれないどころか普通のサポートも受けれなかったりもします。
先生が常勤である
→私が勤めて分かったことなのですが、私立中学校って意外にも経営が厳しかったりします。なので、先生がそもそも非常勤で授業だけ来るパターンや年配の先生で時短だったりもします。その結果、授業で分からないことを質問する環境になかったりするのです。これって、なんのために私立中学校に来たのだろうかってことになってしまいます。なので、先生が常勤であることが非常に大切だったりするのです。
私立中学受験の注意点
→私立中学校って行けば賢くなると思われがちなのですが、実はそうでもなくて自分が私立中学を受験した方がいいのかを考える必要があります。そうじゃないと、中学受験をして入学したのはいいけど、全然学校生活が上手くいかなかったということが起きてしまうのです。その結果、学校で大変な目にあうどころか、その後の進路が厳しくなってしまいます。
中学受験を目標にすると成績が著しく低下する
→中学受験を目標にして中学受験に臨む生徒がいらっしゃるのですが、中学受験を目標にすると中学校に入ってから成績が下がる可能性があります。というのは、中学受験という目標がなくなって勉強する動機がなくなってしまったからです。私がみた生徒だと親から中学受験に合格したら親がゲームを買ってあげると言って、お子様が必死で勉強して非常に難関な私立中学校に合格し、入学したのですが、その後、勉強もせずにゲームばかりしていて中学の勉強についていけなくなっていました。進学先も難関国公立や難関私立大学でもなくって感じの大学に進学しました。
高校受験がないのでモチベーションがダダ下がりする危険性がある
→私立中学校って中学受験をするとよほどの成績不振を除き高校には進学できます。高校1年生や2年生のあたりで中だるみが生じてしまいます。このあたりになると、勉強から遠くなってしまい頻繁にゲームをしたり遊んだりします。一方で、私立高校1年生や2年生学校の勉強は共通テストや大学受験の基礎となる部分や発展の内容を授業で指導されます(学校や教科にもよる部分があります)。なので、この時期に中だるみを起こすと大学受験に大きな影響を与えかねないのです。
まとめ
→中学受験が少子化なのに難化している理由については様々理由がありますが、学校の環境だったり、塾の影響が大きいと思います。中学受験で難関校に合格して進学したら誰でも賢くなり難関国公立や難関私立大学に合格するわけではないのが現実です。中学受験をしても自分に合う学校に行かないと学校生活が大変になってしまいます。私立の中学受験をすると基本的には6年間通うことになるので、高校1年せいや2年生の中だるみが起きてしまうこともあります。なので、私立の中学受験をする際には安易に考えるのではなく、様々な事を考えてから受験することをお勧めします。
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