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自称進学校でなぜ大学進学を異様にすすめられるのか?

私が高校生だった10年前とは違い、高校卒業後の進路の幅はめちゃくちゃ多様になりました。社会もAIの台頭で目まぐるしく変化しています。職業も10年前にはほぼ言われていなかったYoutuber、データサイエンティスト、AIエンジニアなど実に多種多様になりつつあります。大学に行くのもありですし、場合によっては専門学校、短大、海外の大学に行った方がいい場合も出てきています。一方で、高校も一人一台端末、電子黒板、Canvaなどのツールが導入されDX化を目指してるのですが、社会とは状況がかけ離れていると言わざるを得ない状況です。そんな中、自称進学校では多様化された時代にも関わらずなぜか大学進学をおしている(強制している)のですが、自称進学校でなぜ大学進学にここまで執着しているのかについて語ってみます。

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なぜ、自称進学校は進学をすすめるのか?

→自称進学校って通ったことがある人なら何となくわかるかもしれませんが、とにかく大学進学をすすめられます。高卒で就職や短大・専門学校に行くものなら徹底的に先生たちがブロックしてくるレベルで反対されます。ただ、ここまで反対されるとなぜ、自称自称進学校は大学進学をすすめるのか気になりませんか。そういった疑問について答えてみます。

進学実績向上のため

→私立高校は特に強いのですが、自称進学校ではいかに多くの生徒を難関国公立大学、難関私立大学、医歯薬にいれるかで先生の査定が変わるのももちろん先生の学校で立ち位置が変わってきます。そんな中で、高卒で就職や短大・専門学校に生徒を行かせる行為は生徒が学校に反抗していると捉えられるだけでなく、担任の先生としての進路指導が冗談抜きで疑われるのです。

大学に生徒が行ってくれると先生の仕事が減り安心する

→自称進学校の先生の中には大学に生徒が行ってくれると先生が色々なことが考える必要がないので安心な部分があります。加えて、自称進学校で就職となるとそもそも求人を探すところからになり、先生がハローワークに求人を探しに行ったり、就職フェスに行ったりしないといけないので進路の先生も担任の先生も仕事量が増えてしまいます。高卒の求人って事務系になると内定をもらうのにめちゃくちゃ難関だったりします(技術系や特殊の専門職は除く)。なので、注意が必要だったりします。

先生たちがそもそも大学進学以外を知らない

→他のブログ記事でも書きましたが、自称進学校の先生たちはたいていの場合大学卒業後に民間企業は経験せずにすぐに教員になります。なので、先生たちの頭の中では高校卒業後に大学進学することが普通になっているのです。普通でないことをさせれないだけなのです。

高校や大学にいい顔ができる(指定校枠目的も含め)

→進学実績向上に近い部分ではあるのですが、生徒によるとは言えども進学実績の高い先生って高校では評価されますし、年数を重ねるうちに学校でも力がつきます。一般入試で私立大学に多くの人数を何年も続けて合格させると指定校推薦入試の枠が増えることがあります(学校の営業力にもよるので一概には言えない)。場合によっては大学にもいい顔ができたりします。

むやみやたらに自称進学校から大学進学すると何が起きるのか

→自称進学校がなぜ大学進学にここまで執着しているのかについては何となく理解できたと思うのですが、むやみやたらに自称進学校から大学進学すると実際に何が起きるのかについては知られていない部分も多いので説明します。

やる気が起きない

→受験勉強だけでなく勉強に関して言うと、自発的でなく誰かにやらされている状態だとやる気は起きないのです。大学入学後にアルバイトやサークル、部活などに励んでくれたらいいのですが、大学受験に合格して入学後も無気力になってしまったり、スマホ中毒になることもあります。自称進学校ってよく悪くも色々な勉強をやらされるので実はやる気がなくても一定は成績が伸びます。ところが、大学入学後には勉強する力はもちろんですが、自立する力も必要だったりします。なので、大学に入って自堕落な生活になってしまう危険性があります。

ミスマッチを起こす

→最近の学生は人の言ったことを鵜呑みにせず、自分で考えることができるようになってきています。ただ、自分で考えずに学校の先生の言うことを鵜呑みにしたり、偏差値至上主義で大学進学をしてしまうと後に自分が後悔してしまいます。自分で意思決定していないので他責になってしまいます。最悪の場合は休学や退学に追い込まれる危険性がいます。

自称進学校で大学進学をすすめられた場合にはどうすべきか?

→自称進学校で大学・短大、専門学校進学以外の進学でない就職の道はかなり厳しく自分で意思決定をしていない進学も人生において厳しいとお伝えしたのですが、自称進学校で大学進学をすすめられた場合に具体的に何をすればいいのか分からない人向けにどのように対処すればいいのかの本質を説明しました。
結論から申し上げると、自分がその道に本当に行きたいかどうかなのです。分かりやすく言うと、自分の中で少しでも選んでも後に後悔しない進路かどうかなのです。これを確かめるために、自分がやってみたいか、その学部が合っているのかどうか、どんな入試方法があるのか、自分だったら合格できる能力があるのかを総合的に確認する必要があります。自分で解決できない場合は親や学校や塾の先生など頼りになる人に確認する必要があります。

まとめ

→自称進学校でなぜ大学進学を異様にすすめられるのかについては自称進学校のおかれている状況や先生の状況が大きいと考えられます。むやみやたらに自称進学校から大学進学するとやる気が失せたり、進路でミスマッチが起きたりして、下手をすれば人生で遠回りをすることになってしまいます。

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