みなさん こんにちは
最近、このブログでは不登校の生徒には定時制高校という選択肢があるとご紹介をしたのですが、実際に定時制高校ってどうなのかについ説明してみたいと思います。今回は公立の定時制高校に絞らせてもらいます。もちろん、定時制高校でも地域や学校によって違いがありますので、必ずオープンスクールで学校の確認はしておくことをお勧めします。
不登校の生徒、起立性調節障害などの生徒が多い
→定時制高校のイメージってヤンキーみたいな生徒がたくさんいて、喫煙、暴力、薬物、精神疾患などのイメージが非常に強いのですが、今は全然そんなことがありません。定時制高校って朝が苦手な不登校経験者、中卒で働いたけどもう一度高校やり直したい、家の関係でお昼はバイトしないといけないけど高卒は欲しい、起立性障害で全日制高校に時間の都合上通えないなどの様々な理由がある大人しい生徒さんが多いです。しかも、少子化の影響もあり1クラスが2人とか5人とか全日制高校に比べると、非常に先生との距離が近くてアットホームな雰囲気です。あと、先生によっては親身なので相談に乗ってもらえたりします。
実は定時制高校の授業は高校を卒業できる基礎レベル
→ 定時制高校の授業ってしょぼいんでしょと聞かれることがあるのですが、進学校[自称進学校も含め]よりかは授業のレベルが落ちます。英語で言うと、定時制高校の教科書って高校1年生で中学1~3年生レベル、高校2年生で中3から高校1年レベル、高校3年生で高校1年から高校2年生レベルという認識がいいのではないのかなと思います。何が言いたいのかと言えば、定時制高校には様々なレベルの生徒がいて基本的には勉強できない生徒向けの授業なのです。定時制高校の授業は大学受験には対応していないので自分で勉強するか学校によっては学校独自で大学受験の授業があるのでそのような授業を履修する必要があります。なので、私も大学受験をする生徒には大学受験用の個別指導をしたり、生徒によっては塾に通っていました。
定時制高校は学費が安いが卒業までに4年かかる
→ 定時制高校は学費が最安値の分類に入ります。ただ、定時制高校は卒業までに4年かかることが多いんです。理由は簡単で、授業が夕方の午後5時くらいから午後9時までしかないからなんです。ただ、高校によっては高卒認定で単位認定だったり、一部の授業を単位制高校に行って単位認定してもらうことによって卒業までにかかる期間を3年にすることができます。その逆で、ゆっくりと単位をとって卒業したいなという生徒は卒業までにかかる期間を6年に引き延ばすことができます。但し、6年をすぎると1回定時制高校を退学して入学しなおすか編入・転入をしないといけないので注意が必要です。
4年で定時制高校を卒業できる生徒は65%くらい
→ これに関しては肌感覚の部分が多いのですが、定時制高校を終業年数の4年で卒業できるのは約65%くらいです(通信制高校だと学校にもよりますが終業年数で卒業できるのは50%前後くらいなので)。というのは、これも生徒によるのですが、定時制高校に入って学校に行くのを挑戦したが、一度も学校に来ることができなかった生徒、結婚して妊娠したので学校に来れずに定時制高校を辞めてしまった、バイトが楽しすぎて定時制高校辞めてしまった、精神的な病気が家庭環境の悪化でひどくなり学校に来れなくなったという理由が多いんです。何が言いたいのかと言えば、定時制高校は全日制高校同様に学校に来て授業に受けるのが前提なので、定時制高校に1回もこれない人にとっては卒業するのが厳しかったりします。
しんどい先生たちが集まっている可能性が高い
→ 学校や地域にもよるので何とも言えない部分があるのですが、定時制高校って少し先生(特に30代以降)としてはしんどい先生が転勤してくる場合があります。具体的には、前任校で病気になり病気になって長期間病休になった先生、アルコール中毒になってしまった先生(最近は減っています)、先生同士のトラブルを引き起こしたりする先生など実は先生側がしんどかったりすることがあります。一方で、定時制高校には新卒や元気な若い先生も入ってきますので、しんどい先生だけではないです。ちなみに、しんどい先生に関しては会ってお話をすると分かります。
まとめ
→定時制高校ってあまり不登校生には知られていないみたいなので今回説明をしたのですが、定時制高校って先生との距離が近かったり夕方から授業なので朝が苦手な不登校生には向いていたりします。進路の幅も広いですので、やり方次第では非常にコスパよく高校卒業が手に入ります。一方で、大学受験を考えると定時制高校の授業では厳しい面もあるし、終業年数での卒業率も全日制高校よりも低いので、自分の意志が
問われます。また、若い先生もいたり、先生との距離が近いので相談できたりしますが、精神的にしんどい先生もいたりはします。
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