最近、文系か理系のどちらかがいいのかという質問が私のところにきます。ただ、文系、理系のどちらがいいのかといえば、人それぞれなので何とも言えません。ただ、文系と理系にはどちらにもメリット、デメリットがあります。そのメリットは切り口によって全然違うのですが、今回は私が考える文系と理系のメリット、デメリットについて簡単に説明しようと思います。
文系のメリット
大学の学費が私立と国立・公立大学で差があまりない
→これがたぶんお金の面でのメリットになるのですが、文系の方が私立大学に行ったところで国立・公立大学で差があまりありません。なので、大学卒業までにかかる費用が安く済むので、コスパがよい形で大学に行けます。
将来何がしたいかが分からなくても大きな問題にならない
→これも文系ならではになるのですが、基本的に文系の大学学部を卒業すると基本的には営業職や事務職に配属されます。実は、最終地点は同じなのです。なので、就職を見据えて大学選びをする必要が理系に比べると少なります。大学の行きたい学部が決まっていなければ経営学部でも全然ありです。
時間がある
→理系のように実験やゼミでガッツリ時間的拘束されるということは少ないです。なので、様々な資格に挑戦したり、アルバイトをしたり、教職課程を履修したりするなど自分の好きな時間が使えます。また、理系のような時間拘束が夏休み、冬休み、春休みとないので国内旅行や海外旅行に行くことができます。
数学ができなくても何とかなる
→文系でも経済学部は数学を使ったりすることもありますが、なんだかんだで数学を避けることができます。
文系のデメリット
専門性が特に身につくわけではない
上記でも書きましたが、基本的に文系の大学学部を卒業すると基本的には営業職や事務職に配属されます。多くの大学でもそんなに理系ほどガッツリ勉強、ゼミ、実験をするわけではないです。なので、専門性が身につくのかといえば、身につくわけではありません。また、理系の職業に行きたいと思っても文系からだと専門性の壁があり、進むことがなかなかできません。
事務職の競争倍率がヤバい
→最近の潮流で男女ともに営業ではなく事務職に進みたい人が増えています。その結果、事務職に人が集中してしまい競争倍率が異常になってきています。とある会社の事務職の例だと1名募集のところに、50名応募してくるなんてこともあります。その一方で、企業側としては事務のコスト削減をしようとしているので採用の枠は日を追うごとに減少しています。
理系のメリット
自分の将来の職業に直結する
→理系の場合は自分の勉強していることが就職に直結します。なので、勉強することによって、仕事をするための知識が蓄えられます。就職活動の時にどの業界に行けばよいのかの方向性も自分の専攻によって決まってくるので、就職活動も思ったよりも早く決まります。また、研究室によっては企業とのパイプができているので、そのパイプで就職することができたりします。
社会人としての基礎知識が学べる
→理系はレポートの書き方、統計ソフトの使い方、実験機器の使い方、発表の仕方、社会人との接し方など多岐に渡ることを学ぶことができます。なので、研究職として働く際にはこれらの知識はもちろん役に立ちますが、意外にも工場勤務でもこれらの知識は役に立ちます。あと、理系の学部卒で文系就職をすると社会人としての知識がついているとみなされ、文系の学生よりも企業から高い評価を受けたりします。
理系のデメリット
時間的拘束が長い
→文系と違い、レポートや実験などがガッツリあるので、時間的拘束が長くなります。また、理系の研究テーマによっては夜通しも研究することがあり、昼夜逆転したり、睡眠不足に陥ることもあります。また、理系は文系よりも必修科目や選択必修科目が多い傾向にあるので、教職の単位が取りにくい傾向にあります。また、理系のゼミは4回生になってもガッツリ実験をすることもあるので、じっくりと就職先を決めたいと思う人には向きません。あと、アルバイトも文系よりもできる時間が制約される傾向にあります。
数学と理科が得意でかつ好きである
→これまでの生徒を見て思うのですが、理系では基本的に数学と理科を高校でできているのが前提として使います。なので、数学と理科が得意でないと授業についていくのが困難です。また、数学と理科を使った演習や実験も相当数こなすので、数学と理科が好きでないとしんどくなったりします。
大学の学費が私立と国立・公立大学で差が大きい
→理系学部で私立大学に行くと国立・公立大学よりも学費が2倍近くもしくはそれ以上に高くなる傾向にあります。しかも、大学によっては理系学部の受験料が一般的な私立大学の35,000円でなくて60,000円だったりします。更に、理系学部は国立・公立大学、私立大学に関わらず教科書代が文系に比べると高い傾向にあるので、お金がかかってしまいます。
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