最近、学校紹介就職って言葉を学校で聞いたことがある人も多いと思うのですが、この学校紹介就職の本音があまり世間では語られていないので今回は説明してみようと思います。学校あるあるです。
学校紹介就職とは?
簡単に言うと生徒が1つの企業を受験し、内定を得たらその企業に就職します。不合格になった場合は新たな企業を選んでその企業を受験します。大学生の就職活動と違って、同時に複数企業を受験したり、公務員受験や大学(短大も含め)・専門学校などの受験と併願したりはできません。但し、就職しながら進学できる通学可の企業がたまにありますので、条件が合えば就職と進学が可能になります。
高校生の就職活動の大まかな流れ
まず学校で受け付けた求人票の中から希望する企業を3つくらい(高校によります)選び、第1希望から第3希望の順で申し込みをします。その際に面倒かもしれませんが保護者の同意も必要です。この申し込みを基に、学校で進路調整会議で選ばれた人が受験します。調整会議では受験希望が生徒がその企業に合っているか、3年間での欠席回数(欠席回数が少ない方が有利)が多くないかを審査します。また、受験を希望する生徒の人数が求人票記載の推薦人数を超えた時には、学校の成績(評定平均値)や先生からの評価で人数を絞り込みます。なので、学校紹介就職を狙っている人は定期テストと先生に好かれているとこの会議では有利になることがあります。
学校からは調査書と学校長の紹介状が発行されます。そして、これらの書類とみなさんが自分で書く履歴書とかが応募書類になります。学校紹介を得ることができても、希望する企業の受験のチャンスが得られただけで、採用内定ではないです。不合格になることもありますので、気を引き締めて準備をしましょう。
調整会議で選ばれた人は、第1希望の企業でなくても、必ず企業を受験することになります。学校によっては受験報告書を書かせている学校もありますので、必ず期限内に書きましょう。採用内定が決まればその企業に就職します。というのは、学校紹介就職は学校が企業から信頼を得て応募し、受験するからです。もし、内定を辞退すると個人の責任だけでなく学校の責任にもなり、進路の先生と担任の先生は企業に謝罪にくるように呼びつけられます。更に、来年度から採用枠を0にされることも普通にあります。
学校では企業の選考と採用に関しては生徒が不利益にならないようにチェックします。企業から受け取った文章や企業に提出書類は全て担任の先生進路指導部の先生に確認をしてください。
高校生の学校紹介就職の職種について
企業にもよるのですが入社が難しいとされている職種とそうでない職種がありますので、まとめておきます。詳細は必ず進路指導部の指示に従ってください。
入社が難しい職種
各学校に来ている求人にもよるのですが、事務職、営業事務、アシスタントはかなり競争倍率も高く、難易度も高めです。とある、企業の事例ですが、同じ学校でとある企業の事務(採用枠1名)に対して、学校内の応募がなんと15人みたいなこともあります。理由は、業務の機械化と派遣社員で賄えるというところだと考えられます。ただ、合格した生徒をみていると、難易度が難しい職種を目指している人は秘書検定や簿記検定(できれば全商ではなく日商がおすすめ)を取得することをお勧めします。あと、最近、事務がsns運用をすることもあるので、snsスキルがあれば尚よいです。
入社が簡単な職種
簡単に言うと、人手不足の職種は入社するのが簡単です。例えば、介護職、トラック運転手、建設作業員、販売、工場作業が入社の難易度が低くなっています。ただ、会社によっては薄給激務だったりすることもあるので求人票を見るなどの注意は必要です。
まとめ
- 学校紹介就職を希望すれば公務員受験や進学と併願は基本的にできません。
- 調整会議で選ばれれば、必ずその企業を受験してください
- 採用内定になれば、必ずその企業に就職してください。そして、学校にも必ず報告してください
- 企業から受け取った書類は担任と進路の先生に見せてください
- 高校生の学校紹介就職の職種は難易度が高いものもあったり、高くないのもあります。どちらも社会にはもちろん必要不可欠です。
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