みなさん、2学期をどのようにお過ごしでしょうか。
色々とありますが、この時期になるとどの授業も本格的になっている時期ではないでしょうか。この時期になると2学期の中間テストも終わり成績も出てきて色々と思うことが多いでしょうか。進学校の中でも成績が良かったり、一方で良くない状況の生徒もいたりします。今回は進学校で成績が悪くビリに近いけど難関大学や医学部に合格できるかについて説明してみます。
進学校で成績が悪くビリに近い状態とは?
→進学校で成績が悪くビリに近い状態って簡単に言うと、進学校の中で定期テストの点数が悪く、小テストも良くなく、課題も出していればいいのですが出せない状態のことを今回は指します(順位を出している以上、成績が悪く誰かがビリになってしまうのは学校なので仕方がないのですが)。模試でいうと偏差値が50前後のレベルを指します。原因は様々あるのですが、多いのは勉強についていけずやる気が出ない、部活が忙しすぎて勉強どころではない、家族や友人との人間関係で精神的にしんどいとかです。意外に多いのはゲームやスマホをしすぎてゲーム中毒やスマホ中毒になってしまっているケースもあります。
進学校で成績が悪くビリに近いけど難関大学や医学部に合格できるのか?
→進学校で成績が悪くビリに近い場合でもご家庭によってはせっかくお子様を進学校に入れたのだから、難関大学に行ってほしいという思いがあるとは思います。場合によっては保護者に熱が入りすぎて保護者がお子様を追い込んでしまう場合もあります。ただ、実際に進学校で成績が悪くビリに近いけど難関大学や医学部に合格することってあるのかについて私の経験談を基に説明をしてみようと思います。
高校3年生の10月
→高校3年生の10月から医学部は相当難しいですし、私がこれまで担当した生徒にはいません。医学部は理系であるのはもちろん、国公立大学の医学部だと国語、数学、英語、理科、社会、(情報)を共通テストで受験する必要がありますし、加えて、2次試験もあったり、面接や小論文などの他学部にない科目を課せられることもあります。私立大学の医学部だと英語、数学、理科、面接、(小論文)が課せられます。私立大学の医学部だと科目数が少ないのですが、面接や小論文は論理的に医学のことも場合によっては聞かれるのでしっかりと準備する必要があります。なので、高校3年生の10月から医学部は生徒に才能があれば別ですが、ほぼ浪人覚悟になってしまいます。
高校3年生の10月からだと難関大学に行くのもかなり困難だったりします。特に、国公立大学は国語、数学、英語、理科、社会、(情報)を共通テストで受験科目に課していることが多く、半端なく勉強する必要があるのです。逆に難関私立大学だと文系だと英語、国語、社会(数学)になります。理系だと英語、数学、理科になります。科目数が少ない分10月からでも頑張れば合格は取れます。但し、普段からの勉強知識の蓄えが必要ですので、普段から勉強していないと難関私立大学も合格は厳しくなります。
高校2年生の10月
→高校2年生だとチャンスがまだあります。それでも、医学部はかなり難関ですしこの時期から国公立大学の医学部でも浪人する可能性は十分にあります。私立大学医学部は科目数も少ないので国立大学よりはチャンスはありますが、それでも面接や小論文があったりするので難関です。難関大学に行くのは国立大学だと可能性はこの時期だとありますが、教科数が多いので決して油断はできません。特に、英語と数学は成績が伸びるのに時間がかかります。難関私立大学だと科目数は少ないのでまだ間に合いますが、細かい部分までしっかりと勉強する必要があります。
高校3年10月だけど難関大学や医学部に行きたい場合にはどうすればいいのか
→高校2年生の場合にはチャンスがありますが、高校3年生になるとチャンスがかなり減ってしまいます。そうは言っても、質を上げて時間をかければ合格しますので、どのようにすればいいのかについて説明してみたいと思います。
浪人は覚悟する
→大前提になるのですが、浪人は覚悟する必要があります。というのは、大学受験は内容が深いので中学受験や高校受験のように短期間で勉強して点数を取るのは極めて難しいです。現役で大学に行ければラッキーレベルです。医学部は国立・公立大学だと難易度が高いので共通テストでミスはできないですし、何回も浪人してしまうことも実際にあります。
共通テストで点数が取れるか確認する
→そうは言っても、進学校なので共通テストの基礎力は既に持っていたりします。なので、共通テストで何点くらい取れるのかを確認しておくと意外にも自分ができていることに気づいたりします。現役で合格できる大学のレベルが分かったりもします。余力はないと思いますが、自分が行きたい私立大学の問題を解いてみるのもアリだったりします。
難関大学や医学部を諦めて合格できそうな大学にシフトする
→浪人をするにしても時間、体力、お金がかかりますし、次年度に合格できるのかは分かりません。難関校に通っているからこそのプライドもあると思います。ただ、時間やお金って有限だと思っていて、あまりの回数浪人するとも時間、体力、お金もなくなってきます。なので、時には白旗をあげて難関大学や医学部ではない大学を目指すのもありですし、白旗をあげても死ぬわけでもありません。何年かしてから、3年次編入で難関大学や医学部もありなのではないかなと思います。ただ、時と場合にもよるので判断が難しいのですが。
絶対に親としてやってはいけないこと
→色々と書いたのですが、こういう状況になっている時には親としたら何かをしたほうがいいと思ってしまいがちです。ただ、やってはいけないことはありますのでその部分について書いてみます。1つめは保護者がアドバイスをすることです。ついついこういう時にはアドバイスをしたくなるのですが、アドバイスをしてもお子様には響かないですし、むしろ、反発になってしまいます。2つ目は予備校や塾に行かせまくるです。こういう時には焦って予備校や塾に入れようとするのですがむしろ空回りになるので注意が必要です。
まとめ
→進学校で成績が悪くビリに近いけど難関大学や医学部に入れるかですが、基礎力や時期によっては可能ではあります。ただ、高校3年生の10月だとかなり難しいですし浪人も覚悟しないといけません。そのためには様々な準備をしておく必要があります。親としても色々と言いたい部分はありますが、時代も異なっていますし、アドバイスはお子様に響かないどころかむしろ反発されます。お子様の希望しない予備校や塾に行くことは意味がありませし、むしろ空回りになるので注意が必要です。
コメント