みなさん こんにちは
最近、進学校では日本の大学だけでなく海外の大学を目指す生徒が増えてきています。加えて、高校が少子化の影響を受けており、高校生の生徒集めのため、生徒のニーズに応えるためにグローバルコースを設置したり、これから新設でグローバルコースを設置していこうとしている高校もあります。ただ、グローバルコースの実態ってあまり知られていないのが現実です。今回はグローバルコースの真実について私の経験も踏まえて語ってみようと思います。今回はイメージがしやすいように偏差値の数字を入れていますが、あくまでも話が分かりやすくするために入れていますので、深い意味はありません。
そもそもグローバルコースとは?
→ 高校にもよるので一概に言えませんが、英語を使って授業をしたり、海外に留学に何週間~何か月単位で行ったり、ディベートやプレゼンテーションなどを行ったりします。主体性が身につくらしいです。多文化理解もあるので、世界的な価値観を身に着けることができるみたいです。要は、外国語(英語)を使って何かをすることができるというのがグローバルコースです。
グローバルコースの実際について
→そもそもグローバルコースとは何かを簡単に説明し、非常に心地いい言葉が並んでいたので、グローバルコースもいいなと思う人も多いのではないでしょうか。ただ、どこかの高校で東京大学に行くためのコースを作ったら、実際は偏差値45~55の生徒しか来なかったなんてことも普通にあります。ここではグローバルコースの本当の実態について英語の場合で書いてみようと思います。
高校入学時の偏差値が45 ~ 55くらいの高校
→ 私はこれになぜか疑問を持つのですが、グローバルコースの先生には英検1級を持ってらっしゃる先生が一定数いらっしゃるのですが、海外留学おろか海外に行ったことすらない先生がグローバルコースの異文化理解で授業をしていたりしています。先生たちは異文化理解ができているというのですが、授業内容をよくよく聞いていると、日本人の先生が時事問題の教科書読んでその時事問題について話したり、聞いたり、語ったりするのです。しかも、授業にも意見交換ができる留学生がいるのかと思えば留学生がいなかったり普通にします。生徒の英語力も弱いのか、生徒がついてきている感じではなかったのです。なんか、別にグローバルコースっていう名前じゃなくてもいいのではと感じてしまいます。あと、グローバルコースを持っている高校で一番謎だったのは留学に長期間行っていている先生が(海外の大学や大学院で学位を持っている先生もいらっしゃいました)グローバルコースとは縁の少ない看護コースや普通コースにいるのです。なぜか、同じ留学先に日本人をたくさん送るのも非常に謎です。というのは、日本人を同じ留学先に送ると現地で日本語で話をして、肝心な語学や異文化理解ができなくなる危険性が出てきます。
高校の入学時の偏差値60 ~75くらいの高校
→ 高校にもよるのですが、入学時の偏差値60 ~75くらいの高校になると授業は海外留学の経験のある先生もしくは外国人の先生になります。そういった高校では英字新聞や海外の教科書を読んでその時事問題について話したり、ディスカッションやプレゼンテーションを英語で行っていました。この偏差値帯になると生徒たちが英語を理解しているのか、楽しそうに授業を受けていました。学校にもよるのですが授業にも意見交換ができる留学生がいたりします。あと、気になったのがこういう高校の生徒って小学校や中学校の間に海外にお父さんやお母さんの都合で海外に行っていたパターンが多い気がしました。
グローバルコースの進学について
→ グローバルコースって名前はいいと思っている人が多いのですが、卒業後の実態はどうなのかについてはあまり説明されていないので説明します。
高校入学時の偏差値が45 ~ 55くらいの高校はしゃれにならない
→ 進学先なのですが、英語圏であるなら海外の2年制大学はなんとかあり得ても、4年制大学にほぼ行けないと思っておいてください。というのは、そもそも先生たちが海外の4年制大学をどのように受験したらいいのかを知らない場合があるからです。こういう学校の場合は海外の大学進学に関しては旅行会社に丸投げしていることがあります。
日本の大学に関しては大学受験の模試で偏差値が45 ~ 55(中学の偏差値とは違うが)くらいの大学の外国語大学に進学することになります。グローバルコースだからもっと偏差値の高い大学に進学できるのではって思うかもしれませんが、このレベルの生徒たちって日本の大学入試で使う英語の文法がごっそりと抜けていることがあります。あと、グローバルコースは外国語の時間が多く、留学に行っている期間もあるので、他の教科に時間がとれていない現状があります。一方で、海外から留学生が来ると留学生を接待するために授業を潰して文化の紹介や交流を行います。ただ、これは全員に当てはまることではないですし、生徒のレベルにもよるので一概には言えません。日本の大学に関してはAO入試や指定校推薦入試もありますので、推薦入試で行くのはありです。
最近、受験生もグローバルコースに言っても将来の進路が切り開くのが難しいことに気づいたのか、グローバルコースに興味が薄れたのか分からないのですが、グローバルの人気が偏差値が45 ~ 55レベルだと低迷してきています。高校側もまずいと思ってかグローバルの生徒集めに奔走しています。その結果、「英語が好きだけでグローバルコースに」という誘導を行っている学校も出てきています。
高校の入学時の偏差値60 ~75くらいの高校はトップだけ
→ 進学先なのですが、英語圏であるなら4年制大学に行くことはできる可能性はあります。但し、トップスクールと呼ばれているHarvard, NYU, MITなどの超有名大学に進学したいと考えているなら高校でトップクラスのGPA(成績)や課外活動、実績などが必要です。勉強も学校だけではなく自分で勉強したり、場合によっては専門の塾に通う必要も出てくるのでお金がどうしてもかかります。あと、日本の大学に関しては外国語の時間が多く、留学に行っている期間もあるので、他の教科に時間がとれていない現状があります。しかも、生徒によっては大学入試で使う英語の文法がごっそりと抜けていることがあります。ただ、上記の状況と同様に、生徒によっても状況は違います。日本の大学に関してはAO入試や指定校推薦入試もありますので、推薦入試で行くのはありです。
まとめ
→グローバルコースのある偏差値45~55の高校の実態と比較するためにグローバルコースのある偏差値60 ~ 75以上の高校の実態についても書いたのですが、グローバルコースのある偏差値45~55の高校って生徒集めのためのツールになってしまっていることが決して少なくなく、実態もいいわけでないことがあり、進学先もバラ色なんてことでは決してありません。もちろん高校の方針にもよります。進学実績もやはりトップレベルの生徒が作ってしまっている現状はあり、先生の実情もヤバかったりします。グローバルコースのある高校を選ぶ際にはAO入試や指定校推薦入試などを駆使して自分から切り開いていく覚悟がいると思います。ただ、早い時期から外国に行ったり異文化理解ができるというのは様々な事を吸収することができるので、決してグローバルコースが悪いってことではないことは知っていて欲しいと思います。
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