みなさんこんにちは
最近、とある私立高校の生徒の保護者の方から、「うちの娘は私立の高校に通っているから塾や予備校に行かなくていいのです」というお話を聞いたのですが、これ、学校にもよりますがこれ本当なのかなと私は疑問に思っています。ちなみに、この学校は模試でいうと偏差値50くらいで1クラス45人くらいで、1クラスあたりの生徒数が多い私立高校です。
というのは、このことは実際に私立高校でも教えている経験もある私にとって違うなと思うのです。
そこで、私は私立の高校でも塾に行った方がいいんじゃないかという場合があることを書いてみようと思います。
1クラスあたりの生徒数が多いので先生の目が届かない
→ これって高校の教員していてあるあるなんですが、先生の目を届かせようと思うと少人数制(20人)はめちゃくちゃ必要です(特に知識積み上げ科目である英語と数学)。ちなみに、私の前任校は少人数制授業だったので、生徒の学習のことは私がかなり理解していました。ところが、現任校は1クラス40人で場合によっては40人を超えているので、生徒の一人一人の学習状況の把握が非常に困難です。
生徒の英語の学力格差がすごい
→ 英語に関して言えば最近は凄まじい生徒の学力格差を感じます(他の教科はよくわからないのですいません)。というのは、同じクラスに英検が2級レベルの生徒がいれば英検準2級も合格できないんじゃないかのレベルの生徒もいます。そして、これらの生徒たちが40人の中で勉強するのです。その結果、何が起きるのかというと、授業についていけない生徒が当然出てきます。これが続くと勉強がマジで嫌いになっていきます。最悪の場合は勉強が嫌いで不登校になる可能性もあります。
実は私学の教員は教員のレベル格差がそもそも激しい
→ 私も友人から聞いたのと実際に授業を受け持った経験があるので言うと、学校によりますが私立高校はたとえ専任であったとしても、指導力が高い先生から低い先生まで驚くべき格差があります(ちなみに、指導力の低い先生にはなぜか難関大学出身者で頭のいい先生が多いような気がします)。しかも、指導力が低くても私学の生徒は従順な傾向があるので、授業が成立したようにみえます(生徒は分かったふりをしてくれるので)。驚くべきことに、私立高校には驚きの同じ教材を何十年も使いまわし、更には、ノートも同じという先生が案外多いです。あと、定期テストが10年間全く同じなんていう先生もいました。しかも、これも不思議なのですが、研修は任意なので、行かない先生は研修に行きません。
まとめ
私立って公立よりも設備や先生優れていると思っている人も多いのではないでしょうか。それは学校の方針によりますし、オープンスクールでしっかりと見極めることも大切です。そして、大事なのは私学でも塾に行った方がいい場合はあるよということです。意外にも私学の生徒は①、②、③のことを分かっているのか、塾に通っている
生徒が案外多くいます。
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