最近、中学生とお話をする機会があるのですが、その時に、部活や表彰歴は特別な(スポーツ)推薦入試ではない一般の高校入試で役立ちますかという質問がきました。これは地域差があるのでなんとも言えない部分があるのですが、部活や表彰歴は推薦入試ではない高校入試に役立つのかについて本音で書いてみようと思います。
部活や表彰歴、活動歴とは
→部活とかで地区大会や全国大会で優秀な成績を納めると競技にもよりますが、私立高校入試のスポーツ推薦で行くことができる場合があります。理科だと地区の学生科学賞、全国大会だと日本学生科学賞で表彰になると私立高校だと加点になったり推薦入試で高校に入学できることがあります。ここまでハイレベルでなくても、部活や表彰歴、場合によっては外部のスポーツチームや団体(ボランティアも含め)での活動歴は高校入試に役立つのかについて今回説明しました。
公立高校の場合
→公立高校の場合は特別な受験方式を除いて調査書、内申書、当日の学力検査の成績になるので部活や表彰歴、場合によっては外部のスポーツチームや団体での活動歴は点数化されるわけではないので高校入試に直接役に立つわけではありません。
私立高校の場合
→私立高校の場合は学校によります。私立高校も公立高校同様に一般入試だと部活や表彰歴は役立てる方法はなかったりします。ただ、私立高校によっては加点されたり参考資料としてみてくれることもありますので、オープンスクールに参加して確認するのもありだったりします。
部活や表彰歴って実際のところ意味ないのでは?
→この記事を読むと中学の部活、表彰歴、活動歴は意味がないと思われる人も多いのではないと思います。ところが、中学の部活、表彰歴、活動をしている中学生は他の生徒より集中力が高かったり、短時間で勉強するのでダラダラしなかったり、人間関係、リーダーシップ、コミュニケーション能力を身につけたりしています。最近、一番大きいのはSNSやスマホ中毒にならずに済むことです。しかも、こういう経験は高校に入ってからも役に立つので決して意味のないことではありません。
部活や表彰歴以外で高校入試で役立つものはあるの?
→学校の地域や私立、公立で全然内容が変わるので一概には言えないのです。大阪を事例にすると高校入試で役に立つのは実用英語技能検定(英検)です。中学生には難しいかもしれませんが、英検2級を持っていると公立高校の入試本番の英語の換算点が80%だったりします。大阪の英語の公立高校入試の英語(C問題)の難易度は中学生にはレベルが高かったりします。驚きなのは、中学生で意外に英検2級を持っている中学生が多かったりします。相当な確率で塾で英語をしっかりと勉強しています。実用数学技能検定(数検)も私立高校だと加点対象になることもあり意外に高校入試に役立ちます。
まとめ
→中学の部活、表彰歴、活動歴は高校入試で役立つのかと言えば私立のスポーツ入試や特殊な入試の形態では役立ちます。一方で、公立高校や私立高校の一般入試では中学の部活、表彰歴、活動歴は役に立ちにくかったりします。そうは言っても、中学の部活、表彰歴、活動歴は集中力を高めたり、短時間で勉強するのでダラダラしなかったり、人間関係、リーダーシップ、コミュニケーション能力を身につけることを可能にします。学校の地域や私立、公立にもよるのですが、高校入試に直接役に立つのは英検や数研だったりします。
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